わからないというひとつの体験 ~カジュラホ回想
2019年になって、もう5日も経ってしまった。
この年末年始は慌ただしかった。
占い師活動や瞑想会の準備や何やら…。今日もホームページを更新したり、突然こんなブログを始めたりして、正月モードにならぬうちにまた日常が始まろうとしている。
今日、こんなに頑張っているのにはわけがある。
毎朝7時すぎに発信される、瞑想の先輩であり友人であるトーシャンのメルマガを見て、わたしは布団のなかでのけぞってしまった。
これね。
「ザ・官能」という、なんともナイスグッドなタイトルに期待して読み進めていくと、行きつく先は…。
なんと…
さらに、「詳細は後日!」と言い続けていたイベントの紹介までしてくれているではないか。
これはあかん。はよ案内せな!と思うと同時に、
「ザ・官能」の行く末にわたしを登場させてくれたトーシャンの"粋なはからい"から、いろいろなことを書きたくなった。
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「20年以上の瞑想実践者」というのを見て、「は?」と思った人もいるだろうけど、
わたしは10代のときから、フラフラと精神世界界隈をさまよい続け、まあ、いろんなことをしてきました。
ヨガから天使や宇宙存在のチャネリング、マニアックかつ超ストイックな修行?まで(途中で投げ出したけど)…
その20年の迷いがOSHO瞑想であっけなく解決したわけで。
総じて、精神世界・スピリチュアルに興味を持つと、「天使が目の前に現れた~!」とか、とかく派手な体験を期待しがち。
だから、つい無意識のうちにそっち側に自分の感性を方向づけ、「スピリチュアル優等生」を演じてしまう。
いや、わたしもやってたし、今でもある意味やってる。
実際OSHO瞑想によって、わたしは初めて「強烈な体験」をした。特に2017年の11月から1ヵ月インドに滞在したときには大変だった。
それが、2018年2月、二度目のインド渡航として、このカジュラホツアーに参加したときには、何も起こらないわけですよ。
まあ、カジュラホ到着3日目の朝、ダイナミック瞑想の最中にマラ(数珠)の紐が切れて球がはじけ、その日の午後から高熱を出したのは、スピリチュアル的な意味があったのかもしれないし、ただの風邪だったのかもしれない。
でも、「すごいエネルギー!」とみんなが盛り上がっているなか、わたしだけ何も感じないのは、とても不安だし取り残された気分だった。
ましてや、「カジュラホの寺院は準備ができた者にのみ開かれる」なんて言葉を聞いたときには…。
どちらかというと、寺院の瞑想より、ウッタムとトーシャンの講義やホールでの瞑想のほうが楽しかったけど、それでも、「このカジュラホの寺院でスピリチュアル的に有意義な体験をしなくちゃ!」と、必死だった。
…きっかけはなんだったのだろう。
この、予想に反して「何も起こらない自分」というものを改めて見つめたとき、
寂しさというかみじめさというか、自分の“ふつうさかげん”というか…
わたしは優等生になれないと、ある意味降参した気持ちを味わったときに、
「あ、これか」と、
そういう経験を、確実に今している、と腑に落ちて。
と同時に、自分の意識のおよばない、
視界に入らない、目立たないところで、
何かがこまかく、こまかく動いていることに気がついた。
今までにないことが起きているから、わからない、気がつかない。
そして先ほどのYouTubeに至ります。
この体験、このちいさなちいさな動きは、水面の波紋のように今もなおわたしに影響を与えていて、
2018年10月に行ったリシケシでは、それはさらに微細な動きとなって、ほんとうに根こそぎわたしの人生を変えてしまいました。
だからカジュラホでの体験は、ある意味、いちばん地味で、いちばん強烈な体験だったといえるでしょう。
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さて、ここで、「ザ・官能」にもどります。
カジュラホの寺院は、エロティックな男女結合の像に満ちています。
みやげ物の屋台では、それらを集めたいかにもなトランプも売っています。
タントラ、カジュラホ、ときたら、「性の奥義」に興味が向くのは当然です。
その興味って、もしかしたら「強烈なセックス体験」願望からのものかもしれません。
強烈なセックス体験ってどんなものでしょうか。
いろんな想像・妄想におまかせしますが、たとえスピリチュアルな体験であっても、もしそれにとらわれ、中毒化してしまっては、なんだか違う気がします。
じゃあ何なのか? ということについては、わたしもまだわかっていません。
でも、このカジュラホ体験に近いものではないか、という漠然とした思いがあるのです。
インドっていうのは、行くと何かが起こる不思議な国。
それがわかりやすくても、わかりにくくても、確実に何かは起きています。
ほんとうは、最後の最後に、カジュラホでひとつ「超・強烈な体験」をしました。でも、今は秘密にしておきましょう。
Infomation
※今年3月にも、ウッタムとトーシャンによるカジュラホツアーが開催されます。
まずはふたりの話を聞いてみて。
勧誘なしです。拍子抜けするかも(笑)。
※そして、カジュラホ体験があったからこそ開こうと思ったドゥルガの「読書会」。
古代インドの経典『ヴィギャン・ヴァイラブ・タントラ』の瞑想技法を実践する地味な会です。
♡五感と第六感で読む「ヴィギャン・ヴァイラブ・タントラ(タントラ秘法の書)」
1月27日(日)18:30~
※木曜の夜、OSHOアクティブ瞑想の会も行っています。仕事帰りにお気軽にどうぞ。